スギモト 豊田工場ブログ

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お肉について - 牛肉の部位 (1) -

 

みなさん、こんにちは。

 

少しずつ冬らしい寒さになってきましたが、来週以降はグンと寒くなるそうです。

カゼなど召されぬよう、お体ご自愛くださいませ。

 

さて、ここ数年のお肉ブームで、お肉の部位、特にマニアックな希少部位の名前を見たり聞いたりすることが多くなりました。

みなさんも以前に比べて詳しくなられたのでは?

 

そこで今回は、知っているようで意外と知らない「お肉の部位」についてご紹介しようと思います。

 

第1回は「牛肉の代表的な部位」についてご紹介します。

同じ部位でも人や地域によって呼び方が違うこともありますのでご注意ください。

 

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牛肉の代表的な部位とその場所

 

1.ネック

 首の部分のお肉。よく運動する部分なので脂肪分が少なく硬めですが、お肉の味が濃厚でうまみも豊富です。

  おすすめ料理:煮込むとやわらかくなるので、シチュー・カレー・スープなどに、また、挽き肉にしてハンバーグなどに使われます。

 

2.かた(ウデ)

 かたロースを覆うように位置しているお肉。脂肪分が少なめの赤身で、ややかためですが、味わいが豊かでコラーゲンも多く含まれています。

  おすすめ料理:シチュー・カレー・スープなど、また、うす切りにしてすき焼きなどに使われます。

 

3~5.ロース  牛の肩から背中の部分のお肉。肩ロース、リブロース、サーロインの3つに大別されます。

3.かたロース

 リブロースと連結している部位で、肉質、脂質とも良く、牛肉らしい厚みのある味わい。脂肪がほどよく霜降り状になっているのが特徴です。

  おすすめ料理:すき焼・しゃぶしゃぶ・焼肉など

4.リブロース

 お肉屋さんで「ロース」と言うとリブロースのことです。脂肪が多くきれいな霜降りになりやすい部位です。きめ細かくてやわらか、優れた風味を持つ肉質です。

 おすすめ料理:しゃぶしゃぶ・すき焼・ステーキ・ローストビーフ・焼肉など、幅広い料理に使えます。

5.サーロイン

 「サー」の称号を与えられたとも言われる、ステーキの代名詞といえる部位。肉質はやわらかく、きめ細かな見事な霜降りが特徴で、上質な脂の旨味を伴った最高の部位のひとつ。

  おすすめ料理:ステーキ・すき焼・しゃぶしゃぶ・ローストビーフなど

 

6.ヒレ(ヘレ)

 サーロインの内側にある細長い部分で、お肉の中で最もやわらかく、脂肪分や筋が非常に少ない高級部位。あっさりした味が特徴で、1頭から数㎏しか取れない希少部位です。

  おすすめ料理:ステーキ・ローストビーフ・カツレツなど

 

7.ばら  かたばら(前ばら)・ともばらに分かれていて、さらにともばらは外ばら・中ばらに分類されています。どの部分も脂の甘味とうま味がしっかり味わえます。

  おすすめ料理:煮込み料理・シチュー・焼肉・すき焼き・牛丼

7-1.かたばら(前ばら)

 やや硬い食感のため、焼き肉では薄めにスライスして使用します。人気の希少部位「三角ばら」はこの部位に含まれます。

7-2.ともばら

 牛肉の中で1番大きな部位。背中側が中ばら、下の方が外ばらに分類されています。肉の味は淡いものの肉と肉の間にある脂は力強くパンチのある味です。人気の「カイノミ」「フランク」はこの部位に含まれます。
※ばらは分類が細かく、希少部位も多いため、詳しくは別の機会に紹介したいと思います。

 

8.もも(うちもも・しんたま)
 赤身が多く脂は少なめ。やや硬めの食感でさっぱりした味わいのため、カレーなどの煮込み料理、スープなどに多く使われます。

8-1.うちもも

 内股にあたる部分のお肉。脂肪分が少ない赤身で、あっさりとした味わい。肉質が均一なので、ローストビーフにも最適です。

8-2.しんたま

 きめが細かくやわらかで脂肪が少ないのが特徴です。ローストビーフや煮込み料理にぴったりです。


9.そともも

 モモの外側の部分。きめが粗く肉質は硬いのが特徴です。歯ごたえがあるので、薄切りや角切りにして煮込む料理に適しています。

  おすすめ料理:カレー・シチュー・スープなど


10.らんいち

 ランプとイチボを含んだ部分。ランプはもも肉の特にやわらかい部分。イチボは弾力のある赤身で、やわらかい部分はステーキに最適です。

10-1. ランプ

 腰からおしりにかかる部分で、とてもやわらかく旨みがあり、代表的なランプステーキの他、ローストビーフやたたきにも最適です。

10-2. イチボ

 弾力のある赤身部位で、先のやわらかい部分はステーキや焼き肉などに、それ以外の硬い部分は煮込み料理やシチューに適しています。

 

11.すね

 すねは運動量が多い部分のため、脂はほとんどありません。筋が多いものの、うま味がたっぷりつまっており、スープやおでん、ポトフなどの煮込み料理にぴったり。また、ひき肉に加工されることも多いです。

 

いかがでしたか? みなさんの参考になれば幸いです。

 

 次回の「お肉について」は、牛肉の部位 (2) 内臓編をご紹介いたします。お楽しみに~