前回までのあらすじ
『つぶやき』は「プロセスセンターの部屋」を訪れたが、どういう訳か誰ひとりいない無人の部屋であった。謎だけが残ってしまったが、気分を変えて次の「加工の部屋」に向かうことに…
第6章 女性だらけの加工の部屋
「プロセスセンターの部屋」をあとにした『つぶやき』は「加工の部屋」に向かうことにした。
「加工の部屋」では、ハンバーグという商品を主に作っているらしい。
多い日には1日で約9,000枚のハンバーグを出荷しているそうだ。
つぶやき「そういえば城の入口の直売会という商店に、1袋10枚入りのハンバーグが並べてあった気がする…。あれは加工の部屋で作られていたのか…。」
「加工の部屋」に近づいてくると、大きな話し声が聞こえてくる。
それも全て女性の声のようだ…。
そっと「加工の部屋」の扉を開けてみると…
『つぶやき』は何の商品を作っているのか、小声で聞いてみた。
つぶやき「これは、ハンバーグという商品ですか?」
加工の部屋のボス「これはハンバーグじゃないよ!!」
加工の部屋の小ボス「豚ロース肉のオリーブオイル漬けを作っているんだよ!」
加工の部屋のボス「ハンバーグは奥の部屋で作っているよ!」
なんとも威勢のいい声に『つぶやき』はすっかり萎縮してしまった。
『つぶやき』は加工の部屋の人々のパワーに圧倒されつつも、ハンバーグを作っているという奥の部屋に向かった。
奥の部屋では…
その隣では…
さらに奥の部屋では…
ハンバーグの製造風景にみとれていると、加工の部屋のボスが私に何かを告げようとしている…。何だろう?
加工の部屋のボス「この先は、ハムウインナー城だよ。しかし、ハムウインナー城に行くには、そこの分厚い扉を開けなくてはならない。一筋縄ではいかないよ! こころして行きなっ!!」
「ハムウインナー城」についての情報を教えてもらったつぶやきは、加工の部屋のボスに深々と頭を下げて丁寧にお礼を言い、加工の部屋をあとにした。
と同時に、加工の部屋の人々のパワーに圧倒されてしまった『つぶやき』は、自分のレベルの低さを痛感した。
つぶやき「このままハムウインナー城に行ったとしても、ラスボスには到底勝てないだろう…。もっと強くならなくては…。」
もっと経験を積んでレベルアップすることを心に誓う『つぶやき』であった…。
次回、ついに「ハムウインナー城」に向かう『つぶやき』の運命はいかに…。
最終章へつづく…。