スギモト 豊田工場ブログ

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お肉について ~国産牛と和牛の違い~

こんにちは。

ここのところ毎日ニュースでサクラ情報が伝えられていますが、豊田市も桜が咲き始めましたね。

コロナ禍で花見の自粛が言われる中、せめてお花見気分を味わってくださいね~

(*^-^*)

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お花見、したいなー。

 

さて、今日は国産牛と和牛の違いについてお話させていただきます。

 

皆さん、お肉屋さんやスーパー、百貨店などの精肉コーナーで、「国産牛」と表示されたお肉と「和牛」と表示されたお肉があって「?」と思ったことありませんか?

「和牛の方がお値段が高いぶん、いいお肉なんだろうな」くらいに思われてるかもしれませんね。

 

ではそもそも「国産牛」と「和牛」は何が違うのでしょうか?

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まず、日本国内で流通している牛肉は、輸入牛、国産牛、和牛に分けられます。

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輸入牛は、外国で生まれ育った牛を精肉加工し輸入したもの、または生体で輸入して日本で肥育、精肉加工したもののうち、肥育期間が日本が一番短いものを指します。

 

国産牛は、日本で肥育された牛を指します。

 その他に、外国で生まれた仔牛を輸入し、国内で肥育した場合も国産牛として表示することが可能です。

 その場合、日本での肥育期間が一番長いことが条件になります。

 例えば、アメリカで生まれて10か月間育てた牛を日本に連れてきて

  9か月育てても「輸入牛」のままです。

  11か月育てたら「国産牛」になります。

 つまり、産地が日本(肥育期間が日本が一番長い)であることが条件で、牛の種類は関係ありません。

 

和牛は、国産牛の一種で日本の在来種をもとに作られた食肉専用の牛(黒毛和種褐毛和種日本短角種無角和種など※)のことで、日本国内で生まれ育ったものを指します。

 ですから、例えば外国で生まれた和牛種の仔牛を輸入して育てても、和牛にはなりません。

 つまり、品種(和牛種※)と産地(日本生まれ日本育ち)の両方の条件を満たしていないと和牛と呼ぶことはできないのです。

 黒毛和種褐毛和種日本短角種無角和種のいずれかであるか、これらの交雑種と定義されています

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和牛について

 4種類いる和牛のうち、全体のおよそ90%を占めるのは黒毛和種、いわゆる「黒毛和牛」です。

その名の通り黒い毛色の牛で、遺伝的に脂肪交雑が入りやすく、肉質もやわらかい食用として大変優れた素質を持っています。

黒毛和種の有名な銘柄牛は「松阪牛」「神戸牛」「近江牛」「米沢牛」などです。

 

褐毛和種は茶褐色の毛の牛で、肉質は黒毛和種に近く、赤身が多く脂が少ないのが特徴です。

主に熊本県高知県で肥育されており、「くまもとあか牛」「土佐あかうし」「すだち牛」などの銘柄牛が有名です。

他に北海道、東北地方でも肥育されています。

 

日本短角種褐毛和種よりやや濃い茶色の毛で、肉質は赤身が多くやわらかいのが特徴です。

主な産地は岩手県と北海道で、「いわて短角和牛」「えりも短角牛」などの銘柄牛があります。

他にも青森県秋田県などで肥育されています。

 

無角和種は黒色の毛で、肉質は赤身が多めなのが特徴で、山口県で肥育されています。

決まった銘柄はなく、市場では「無角和牛肉」として流通しています。

 

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国内で飼養されている牛の頭数(全393万頭/一部省略)

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銘柄牛については、次回 お肉について~銘柄牛~ でご案内します。お楽しみに~